墓地は、日本国内では先日世界遺産に登録された仁徳天皇陵と同様に「1基、2基」の数え方が用いられていますが、お墓が住宅のように複数集まっている場所は「1区画、2区画」の数え方が用いられています。
基は、物事の最も下で根幹をなし全てを支える基盤や土台を意味する言葉であり、一般的に1度設置したら動かすことのないことからお墓を数える際に用いられている単位です。区画は、土地を細かく区切った割譲地を示す言葉であり、墓地の場合には3尺四方の「1聖地」もしくは1m四方の「1聖地」を基準単位として区画が割り当てられています。墓石は、高さや幅などを表す標準単位として約3mmの「寸」が用いられ、墓石の体積を表す標準単位には一片が1尺の立方体に相当する「切」や「才」が用いられています。才は、10才=1石=180.39リットルなることから約18リットルの体積とされる一方で、江戸時代にはお米1石が約60kgとされてきました。しかし、現在の運送業界では1才を約約8kg〜約10kgと想定しています。
霊園や墓地に並んでいる墓石を数えるとき、1個・2個といった数え方をしないことは知っている人も多いでしょう。数えるときには1基・2基というように「基」という単位を使用しています。
霊園の敷地内に整然と並んでいるこれらの石は、区画ごとに分かれた場所にそれぞれ配置されています。なんとなく、それぞれの霊園や墓地によって勝手にサイズが決まっているように思われがちですが、実はこれらの大きさには決まりがあるのです。そんな区画の広さを示す単位には「聖地」や「霊地」があります。どちらも似ているようですが、意味する大きさはそれぞれ違い、1聖地はタタミ半畳の大きさで、1霊地は1平方メートルです。
民営の霊園では聖地という言葉を使用している場合が多いでしょう。そして霊地という言葉を使っているのは、公営の霊園であることが多い傾向にあります。どちらも面積を意味していますが、広さには違いがあるので、お墓の区画を比較する際には注意が必要です。
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